2012年9月29日土曜日

オカモノアラガイ

 雨の降りしきった先週の朝、出勤のために農学部北門から入構して歩いていたら、ぬれた道路を小さな黄土色のものが這い回っていた. カタツムリに似ているがドングリのような形の薄く繊細な感じの殻を背負っている.見かけたことのない生き物だった.30 個体は居たのだけれど、通勤のために構内を通過してゆくサラリーマン達は、行き先である会社のことやとりあえずたどり着かねばならない駅のことしか頭にないのだろう.足下なんか見てはいない.小さなもの達は半分以上が踏みつぶされていた.あわてて歩行に急ブレーキをかけた私は、10 個体ばかりを救済してオフィスに運んだ.取り急ぎペットボトルに収納.昼休みにネットサーチしたり同僚に問い合わせたりしたところ、オカモノアラガイであると正体が判明した.翌日の昼休みに大型タッパーを買ってきて、腐葉土と枯れ葉を敷き水分を加えた飼育容器を準備して引っ越し.本日、卵の存在を確認した.どうなることやら.

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